フェルデンクライス・ワークショップのご案内

フェルデンクライス メソッド ワークショップのご案内

7月テーマ「顔の感覚器と背骨のコンビネーション」

人は外界の情報を感覚器を通して受け取ります。

今回は、その中でも目・顎・舌と背骨にフォーカスしたレッスンを展開します。

目と背骨のつながり
舌と背骨のつながり
顎関節と背骨のつながり
そして目・舌・顎と背骨のダイナミックなつながりに発展させます。

自然な動きで“心地よい心と体”を一緒に作っていきませんか?

このレッスンを通して、気持ちよく体を動かして心(脳)を活性化し、
これまでの体の無駄な動きや、力の使い方に気づき、余分な力を入れず効率的に、
楽に自由に体を動かすことを学んでいきます。

このワークショップに参加することで、
よって多くの人が抱える身体の問題である
【痛み】をはじめ
【姿勢が悪い方や、首や肩などに負担がかかっている方】
【体が硬く、コリがある方】
【ストレスレベルを下げたい方】
【歯ぎしりや、声が出にくい、目などの悩みがある方】
【スポーツのパフォーマスをあげたい方】
【リフレッシュしたい方】
【怪我や疲労からの素早い回復したい方】
【老化の影響を最小限にしたい方】のお役に立つでしょう。

また理学療法士や柔道整復師をはじめとする治療家や整体師、スポーツ競技の指導者の方々が、このレッスンに参加すると身体の動きや繋がり・連動を自分の体を通して理解することができるので、個々のクライアントさんに応じた徒手療法や運動療法のアイディアになったり、スポーツ競技の指導者であれば、競技パフォーマンスを向上させたり、怪我を予防するヒントを得れるでしょう。

日 時:令和元年7月14日(日曜日)
時 間:10:30~16:00
会 場:雲仙市小浜公会堂(雲仙市小浜町北本町848番地)
講 師:田中 努(IFF フェルデンクライス メソッド プラクティショナー)
参加費:6,000円
会場の雲仙市小浜公会堂は、雲仙市小浜総合支所前の信号より山手に入るとすぐです。
総合支所の近くには島原バス営業所があるため、交通での便利な場所です





フェルデンクライス・メソッドについて

幸せとは?、と聞かれると私は迷わず、
「いつでも、どんなときでも自分らしくいること」だと答えます。

自分らしくいるからこそ、
スポーツを楽しむことができるし、
仕事もできるし、退屈がありません。

しかし現実を見てみるとどれだけ多くの人が、生きづらいと感じているか?
自分らしさを出せず、生きづらくなってしまうと心身ともに疲弊してしまい
痛みや緊張をはじめ、身体に様々の問題を引き起こします。

フェルデンクライスメソッドは、体の動きをとおして自分自身のことを知り、
自分らしさを引き出すソマティックエディケーションです。

ソマティックとは、「soma=生き生きとしたカラダ」という意味を持ちます。
そして、「ソマティック心理学」「ボディ・サイコセラピー」ともいわれる心理療法のジャンルや、
「ソマティックス」「ボディワーク」と呼ばれるジャンル、
また、「ダンス/ムーヴメント」のジャンルなどを含んだ、
「心身の統合」に関する領域の総称として使われています。(日本ソマティック心理学協会より)

つまりフェルデンクライスメソッドは、心身の調和と統合を図り、
「いつでも、どんなときでも自分らしくいること」をサポートしてくれます
ここが、私がこのメソッドの最も氣に入っているところです。

フェルデンクライス メソッドは、人間の機能、発達、学習の理解をベースにした
大変ユニークで、かつ洗練されたアプローチです。
動きやその感覚をから新しい動きのバリエーションを探索するこのメソッドは、
シンプルで効果的な方法と、応用の広さが特徴です。

よって、フェルデンクライス メソッドは

健康づくりと老化の予防のために
幼児・児童など、学習能力や潜在能力の開発のために
ダンス・演劇・音楽などの表現力・創造力開発向上のために
スポーツ・武道などの上達、動作の安全性・効率性の向上のために
けがや障害のある人の機能訓練の一環として
ストレスから心や身体を解き放つために
高齢者の自立生活実現のために

などなど幅広い分野で応用し活用されます。

メソッドのレッスンには、ニーズに合わせた二つの形式があります。
「動きを通しての気づき」(ATM : Awareness through Movement)というグループレッスンと、
「機能の統合」(FI : Functional Integration)というマンツーマンのレッスンです。

どちらの方法も、神経可塑性をベースに、より有効性の高い知的な行動に向かって自己を再組織化するプロセスを助けるためのものです。
フェルデンクライス メソッドは、私たちひとりひとりが本来持っている知性を喚起し、それを利用できるようにしていきます。

成功体験とは

子供や選手が変化を遂げ、成長する力に決定的な役割を果たすのが「成功体験」。

ここでの成功体験とは、学業成績やビジネスなどでイメージする成功体験とはちょっと違います。

ここで私が表現する成功体験は、意図的か否かにかかわらず、子供や選手が何らかの行為(動き)をし、その結果、嬉しいと感じたり面白い、楽しいと思ったりすることです。

このような体験の積み重ねが結果的にうまくいきます。

この確証はリハビリテーションで容易に体験できます。

毎回、何かの発見のあるクライアントさんはリハビリテーションに参加するのが楽しみで自立されるのがとても早いし、症状の回復も早くなります。

逆に受け身的で、面白く無いリハビリテーションでが、そのあとの回復が全く別のものになります。

そしてその成功体験は今できていることから導けることが多い。

結果に執着しすぎると・・・

結果に執着しすぎると、うまくいくことが行かなくなる場合があります。

私の経験では、

打率をあげないと、

ストライクを取らないと

三振を取らないと

エラーを無くさないと

こんなことを重きを置いて練習した結果、最終的には散々たるものでした。

もちろん、打率は上がった方がいいし、三振は取れた方がいいし、エラー無い方がいいのは間違いない。

ただその結果に縛られてしまうと、しんどくなってしまう。

ある本で読んだヒヒの話。

カラハリ砂漠に住むヒヒは水を貯え、その場所を人や他の動物から隠す知恵を持っているらしい。現地の猟師は水のありかを探す時、まずヒヒがよく訪れる巨大な蟻塚を探し穴を掘ります。ヒヒは好奇心が強い動物で離れた場所から猟師が穴を掘る様子を見ています。

猟師は掘った穴にヒヒの好物のタネを落とし、立ち去ります。そこに現れたヒヒは手を穴に突っ込み、中のタネを握り取り出そうとしますが、硬く握り締めているために穴から引き抜くことはできません。

猟師が姿を見せるとヒヒはパニックを起こし、叫び、逃げようと七転八倒しますが、握った拳を開いてタネを手放さないので身動きが取れません。

猟師はヒヒに綱をつけ塩を与え、一晩そのままにしておきます。すると翌朝、解放されたヒヒはのどの渇きを潤うそうとして、一目散に一目散に水のありかにかけていくのだそうです。

このヒヒが事態を切り抜けるためには手を開き、タネを話さえすればよかったのですが、タネを食べたいという欲求を超える選択肢を脳が持ち合わせていないためヒヒは自分の自由、つまり生存を犠牲にしてまでタネを食べるという目標にしがみつきます。

この例えは、特定のゴールを達成することだけに焦点を絞ると、選手は新しい学びのチャンスに反応ができなくなり、結果的に自分の可能性を狭めてしまいかねません。

 

“..make the impossible possible, the possible easy, and the easy elegant.”

を基準にし、選手のができていることのエッジに働きかけるよう意識します。

 

エンスージアズムとは

ここで私の使うエンスージアズムとは、

子供や選手のごく小さな変化の大切さを知り、変化に喜びを感じ、心の中で祝うことであり、子供や選手の(またはクライアントさんの)実に小さな変化や進歩に私たちが感激し、心の内で喜びを深める力です。

小さな変化の意味を無視し、決して理想の状態でないことの課題だけを見ないということです。

 

エンスージアズム・・・セラピストとしての在り方

エンスージアズムという言葉は、ナポレオンヒルの本「思考は現実化する」で初めて出会った言葉です。

熱狂とか情熱と訳されたります。

ただ、この時のイメージはサッカーに熱狂していたり、野球に熱狂していたりというイメージが先行します。

しかし、ここで使っているエンスージアズムは子供や選手の小さな変化や進歩に私たちが感激し、心の内で喜びを深める力を磨くことを意味しています。

例えばミラーニューロンのアイディア

ミラー・ニューロンとは、Rizzolattiらの研究においてサルの腹側運動前野および下頭頂小葉で見つかった、自分が行為を実行するときにも他者が同様の行為をするのを観察するときにも活動するニューロンである。単に行為の視覚特性に反応しているのではなく、行為の意図まで処理していることが示唆されており、他者の行為の意味の理解・意図の理解などとの関与が提案されている。ヒトの相同領域でも、ミラー・ニューロンと解釈できる活動が示されている。(脳科学辞典より)

掻い摘んで表現すると、私たちの心が熱狂していることが、選手や子供脳に大いに影響する。

もっと飛躍して表現すると、私たちセラピストやトレーナーがその子に、選手に何らかの働きかけを行う時、私たちがエンスージアズムを持っているかどうか、その在り方が、すでに影響し、働きかけているということです。

このミラーニューロンの存在を意識して、日々選手や、クライアントさんに接することは、大きな違いをもたらします。

 

 

 

微かな力の利用・・・スランプからの脱却

選手がうまく問題を解決できないでいるとき

投手がストライクゾーンに投げることができない

ボールを自分が思っているところで捉えることができない

シャトルを思ったショットで返せない

などなど

そのようなとき、多くの選手が取る手段は

ひたすら練習します。

そのことができるように努力します。

私も学生のときはその手段しかありませんでした。

毎日、自宅で素振りを数百回

手のひらの豆がなんども潰れることを繰り返していました。

もちろんその行為自体は悪いことではないのですが、

一生懸命に努力すると、うまくいってるときと、うまくいっていないときとの違いが分からなくなることがあり、ただただ繰り返すことになりかねません。

そして指導者からの助言を真に受け、自分らしさがなくなっていくということにもなりかねません。

自分らしさがなくなると、面白くないんですね。

楽しくないんですよね。

うまくいっていない問題を解決するときの一つの取り組みとして

違いを知るというのがあります。

The difference that makes the difference

「違いをもたらす違い」

うまくいっている人とうまくいっていない人との違い、

もしくはうまくいっているときと、うまくいっていないときの違いです。

この違いを知ることは非常に重要になります。

この違いを知るために「ゆっくり」が大事です。

そしてゆっくりと行うために「微かな力」が重要になります。

エルンストン・ウェーバー博士が発見した法則で

ウェーバーの法則というのがあります。

これは強い刺激は感覚を鈍らせるというものです。

例えば、

天気の良い、強い日差しのなかで懐中電気をつけても眩しく感じませんが、暗闇で懐中電気の光を見ると眩しく感じます。

5キロのダンベルで腕の筋トレをしているときに蚊が止まっても気づきませんが、ソファーでテレビを見ているときに蚊が止まれば気づきます。

コーヒーカップに角砂糖が5個は入っているコーヒに、あと一個追加しても甘さは変わりませんが、ブラックコーヒーに一個でも入れれば、その違いは明白です。

つまり、一生懸命に努力をすればするほど、自分の状態に気づきにくくなる可能性があるということであり、気づきにくければ改善の糸口が見出せないかもしれないということにつながります。

何かの問題を選手が解決するときは、

ゆっくりと微かな力で、自分の体に起きている違いを知ることからとりかかることは大切なプロセスです。

この違いをもたらしている違いに気づくやり方は様々ありますが、

フェルデンクライスのレッスンは非常にシンプルに取り入れることができます。

 

指先までリラックスを!

ボールを投げるにしても、

ボールを打つにしても、

シャトルを打つにしても、

可能な限り指先までリラックスすることは重要です。

一つ目の動画は、軽くでも握りっていたら手首の動きだけに依存された動きになります。

 

手首を痛めたり、テニス肘と言われる肘の痛みに繋がる可能性があります。また手首の動きを最大化するために体幹を固めると言う結果をもたらし、肩関節や脊柱の可動範囲を狭めることにもつながりかねません。

 

二つ目は、必要最低限でラケットを触ってる感じです。

 

このようにラケットを持つと、指の動きで、しかもこの場合小指の動きから、さらには手首の動きがテコとして働くので、軽い力で数倍のパワーとスピードが可能となります。

またこの条件だと、でんでん太鼓の動きのエネルギーがそのまま指の動きに連動するので少ないエネルギーで大きなエネルギーを生み出すことが可能になります。

しかも体を支点として働かせる必用がないので、次の動きにつながりやすくなるし、肩関節や脊柱の可動範囲を狭めることにもなりません。

 

スローダウンも取り入れよう!

肩を痛めたり、肘を痛めた選手がグランドに戻ったときに、 今まで同じ投げ方を、再び繰り返してしまうと再発に繋がる可能性があります。

何故ならば、人は早く動くとき、速いボールを投げるとき、遠くまでボールを投げるとき、脳にはすでに刻み込まれているパターンや自動操縦モードでできるパターンに陥るしか選択の余地がありません。

痛めた投げ方しか選択の余地がないので、また繰り返してしまします。

つまり何かができないときは、その能力がまだないときです。

能力を獲得するためには、脳がより細かく「違い」を捉え、無数の新しい神経細胞のつながりを作り、それが統合される必要があります。

その機会を作り出すためには、ボールを投げるときにそのペースをもいっきり落とすことが必要です。

「ゆっくり」は脳の注意を引き、体に起きていることを感じる時間を与えます。

ボールを持ったとき

ワインドワップのポジションを取ったとき

片足でバランス取ったポジションのとき

トップポジションのとき

リリースポイントのとき などなど・・・・

自分の中にブレーキをかけているのはどの時かなど 体に起きていることを感じる時間が必要な時が多々あります。

「ゆっくり」は感じる時間・気づく時間を与えてくれます。

バリエーション VS VSOP

VSOPとは昔私が学生だった頃に流行った?
言い回しです。

いつものブランデーをもじったのかな?
ベリー・スペシャル・ワンパターン
なんと古めかしい。

ところで

私がスウィング系のスポーツをしている選手にエクササイズを覚えて実施してもらうとき、例えば野球選手(特に投手)に対して、バドミントンを動きを行なってもらいます。

ハイクリアやスマッシュをしてもらいます。

投げる動きと打つ動きは非常に類似しております。

類似した動きをバリエーションとして取り入れることは脳に学びのスイッチを押すことになります。

学習についてこんな実験があるそうです。

脳科学者の研究チームがラットを4つのグループに分け、異なる活動をさせる実験を行いました。

1.強制的な運動をさせる(毎日決まった活動をさせる)
2.アクロバット(バラエティに富んだ障害物のある複雑なコースを与えて活動させる)
3.監禁(運動の機会をほとんど与えない)

研究チームが神経細胞をつなぐシナプス(の数を導き出したところ、
シナプスが多かったのはバリエーションを経験した「アクロバット」のグループでした。

ニューヨーク大学(メリッサ・シリング教授)の研究チームが、学習の効果について調べる研究を下記のようにしました。

1.囲碁だけを学ぶ
2.似ているゲームのオセロを同時に学びながら囲碁を学ぶ
3.無関係のカードゲームを同時に学びながら囲碁を学ぶ

結果は、1と3の学習率が同じだったのに対し、
関係のあるバリエーションをとりいれた2のグループは学習が有意に速いというものでした。

このことは、すでにできていることと、それに関連するバリエーションの組み合わさると、

もっと高い次元でできるようになったり、全く新しいことがなったりする参考になります。

かと言って、反復練習が悪いわけではありません。
反復練習もしてもらいます。

しかし、この反復練習が機械的になりすぎると学習が進歩することにブレーキをかけかねません。
一見、同じ動作の反復であってもその動作のなかに試行錯誤があったり、自分の思考や感覚が
違いを見極めるために働いていることが望ましいですね!

また反復練習は自信をつけ、信念を練り固めることにも大切なことは、言うまでもありません

Movement is life・・・動きは大切なんです。

Movement is life.

動きは命と同じくらい大切なもの。

モーシェ、フェルデンクライスが残した言葉で、私が最も好きな言葉の一つ

この動きというのは身体の動きだけでなく

感情の動き

思考の動きも含んでいます。

我々が動くときに、その動きに伴う感情や考えも動きます。

フェルデンクライス博士は

“Movement is life.の後に

Life is a process. Improve the quality of the process and you improve the quality of life itself.” と続けています。

つまり、命はプロセスなのだから、そのプロセスの質を高めることは、命(人生)の質を高めることになる。と行ってくれています。

博士は

身体の動き、感覚、感情、思考がその人のセルフイメージを作り上げていくと行っています。

この4つの要素の動きの質を高めることが重要で、その中でも身体の動きに働きかけることが最も科学的でもあったのです。

身体の動きの質を高めるの鍵は

分化と統合そして組織化です。