指先までリラックスを!

ボールを投げるにしても、

ボールを打つにしても、

シャトルを打つにしても、

可能な限り指先までリラックスすることは重要です。

一つ目の動画は、軽くでも握りっていたら手首の動きだけに依存された動きになります。

 

手首を痛めたり、テニス肘と言われる肘の痛みに繋がる可能性があります。また手首の動きを最大化するために体幹を固めると言う結果をもたらし、肩関節や脊柱の可動範囲を狭めることにもつながりかねません。

 

二つ目は、必要最低限でラケットを触ってる感じです。

 

このようにラケットを持つと、指の動きで、しかもこの場合小指の動きから、さらには手首の動きがテコとして働くので、軽い力で数倍のパワーとスピードが可能となります。

またこの条件だと、でんでん太鼓の動きのエネルギーがそのまま指の動きに連動するので少ないエネルギーで大きなエネルギーを生み出すことが可能になります。

しかも体を支点として働かせる必用がないので、次の動きにつながりやすくなるし、肩関節や脊柱の可動範囲を狭めることにもなりません。

 

スローダウンも取り入れよう!

肩を痛めたり、肘を痛めた選手がグランドに戻ったときに、 今まで同じ投げ方を、再び繰り返してしまうと再発に繋がる可能性があります。

何故ならば、人は早く動くとき、速いボールを投げるとき、遠くまでボールを投げるとき、脳にはすでに刻み込まれているパターンや自動操縦モードでできるパターンに陥るしか選択の余地がありません。

痛めた投げ方しか選択の余地がないので、また繰り返してしまします。

つまり何かができないときは、その能力がまだないときです。

能力を獲得するためには、脳がより細かく「違い」を捉え、無数の新しい神経細胞のつながりを作り、それが統合される必要があります。

その機会を作り出すためには、ボールを投げるときにそのペースをもいっきり落とすことが必要です。

「ゆっくり」は脳の注意を引き、体に起きていることを感じる時間を与えます。

ボールを持ったとき

ワインドワップのポジションを取ったとき

片足でバランス取ったポジションのとき

トップポジションのとき

リリースポイントのとき などなど・・・・

自分の中にブレーキをかけているのはどの時かなど 体に起きていることを感じる時間が必要な時が多々あります。

「ゆっくり」は感じる時間・気づく時間を与えてくれます。

バリエーション VS VSOP

VSOPとは昔私が学生だった頃に流行った?
言い回しです。

いつものブランデーをもじったのかな?
ベリー・スペシャル・ワンパターン
なんと古めかしい。

ところで

私がスウィング系のスポーツをしている選手にエクササイズを覚えて実施してもらうとき、例えば野球選手(特に投手)に対して、バドミントンを動きを行なってもらいます。

ハイクリアやスマッシュをしてもらいます。

投げる動きと打つ動きは非常に類似しております。

類似した動きをバリエーションとして取り入れることは脳に学びのスイッチを押すことになります。

学習についてこんな実験があるそうです。

脳科学者の研究チームがラットを4つのグループに分け、異なる活動をさせる実験を行いました。

1.強制的な運動をさせる(毎日決まった活動をさせる)
2.アクロバット(バラエティに富んだ障害物のある複雑なコースを与えて活動させる)
3.監禁(運動の機会をほとんど与えない)

研究チームが神経細胞をつなぐシナプス(の数を導き出したところ、
シナプスが多かったのはバリエーションを経験した「アクロバット」のグループでした。

ニューヨーク大学(メリッサ・シリング教授)の研究チームが、学習の効果について調べる研究を下記のようにしました。

1.囲碁だけを学ぶ
2.似ているゲームのオセロを同時に学びながら囲碁を学ぶ
3.無関係のカードゲームを同時に学びながら囲碁を学ぶ

結果は、1と3の学習率が同じだったのに対し、
関係のあるバリエーションをとりいれた2のグループは学習が有意に速いというものでした。

このことは、すでにできていることと、それに関連するバリエーションの組み合わさると、

もっと高い次元でできるようになったり、全く新しいことがなったりする参考になります。

かと言って、反復練習が悪いわけではありません。
反復練習もしてもらいます。

しかし、この反復練習が機械的になりすぎると学習が進歩することにブレーキをかけかねません。
一見、同じ動作の反復であってもその動作のなかに試行錯誤があったり、自分の思考や感覚が
違いを見極めるために働いていることが望ましいですね!

また反復練習は自信をつけ、信念を練り固めることにも大切なことは、言うまでもありません

Movement is life・・・動きは大切なんです。

Movement is life.

動きは命と同じくらい大切なもの。

モーシェ、フェルデンクライスが残した言葉で、私が最も好きな言葉の一つ

この動きというのは身体の動きだけでなく

感情の動き

思考の動きも含んでいます。

我々が動くときに、その動きに伴う感情や考えも動きます。

フェルデンクライス博士は

“Movement is life.の後に

Life is a process. Improve the quality of the process and you improve the quality of life itself.” と続けています。

つまり、命はプロセスなのだから、そのプロセスの質を高めることは、命(人生)の質を高めることになる。と行ってくれています。

博士は

身体の動き、感覚、感情、思考がその人のセルフイメージを作り上げていくと行っています。

この4つの要素の動きの質を高めることが重要で、その中でも身体の動きに働きかけることが最も科学的でもあったのです。

身体の動きの質を高めるの鍵は

分化と統合そして組織化です。

 

怪我をしない身体には分化と統合が重要なカギ

怪我をしない身体には分化と統合が重要なカギとなります。

分化と統合を説明するときに、以下のように話します。

こども発達において、違いを認識していくことは非常に重要です。

認識した違いを広げることが分化です。

違いを認識したことで脳は様々な細胞の間に新しい繋がりを広げていきます。

このプロセスによって、こどもの脳は成長し、変化し、ひとまとまりの複雑なパターンや脳の中にさまざまの地図を生み出します。

このプロセスによってこどもは、滑らかに、的確に、思い通りに動き、行動する能力を手に入れます。

このことを統合と呼びます。

そして成長発達には分化と統合が繰り返されます。

そもそもこの分化と統合は私たちが受精卵から始まる分裂において人になる過程においても生物的には当たり前のことなのです。

 

スポーツ選手もこのプロセスが非常に重要で、

スポーツ競技に適応するように分化と統合のプロセスを踏む必要があります。

特に肩痛や肘痛に長く悩まされている選手には必要なプロセスです。

このような症状の選手は、痛みを避けるために硬めてしまっているために身体の認識が未分化のことが非常に多いです。

頭・胴体・骨盤・左右の上腕と前腕・左右の大腿と下腿の分化の程度(未分化)では相当に滑らかさにかけます。

この分化が細かな粒子ほどになると非常に滑らかな動きになります。

しかも細かな粒子は様々な形に変形することが可能です。

バッティングにも変形することが可能です。

決して頭・胴体・骨盤・左右の上腕と前腕・左右の大腿と下腿の分化の程度では、様々な形に変形することはできません。

身体を微粒子のように分化していく作業、つまり違いを認識していく作業がフェルデンクライス・メソッドでは

「動きを通しての気づき」(ATM : Awareness through Movement)であり、

「機能の統合」(FI : Functional Integration)というアイディアです。