力みは鈍感の元・・・筋収縮が運動感覚を鈍らせる

力みは鈍感のもと

力みがあると自分がどのような状態にあるのか、自分のイメージしている自分とのズレが生じることがよくある。

ピッチャーでいうと自分の思っているリリースポイントと実際のリリースポイントがずれていたり、バドミントンのシュマッシュでは打点が大きく異なることがよく見られる。

今日来ていただいた中学生も同じような現象が見られました。

バレーボール部で、ポジションがアタッカーが三日前に肩が痛くなり上がらないと相談に来られました。

ベッドに寝てもらったときの状態を再現した写真です(私で失礼!)。

まずはリラックスした足の状態

次がリラックスしているつもりが、無意識に力みがあって足が浮いてる写真

本人はリラックスしているつもりですが、太ももに力みがあることに気づかずに足部が浮いた状態になっています。

このような状態だと自分がどのような身体の位置関係になっているのかずれてしまって力の入れ方がわからなくなるように混乱してしまいます。

ヴェーバー‐フェヒナーの法則(Weber–Fechner law)

簡単に説明すると、刺激が少ないほど、感受性は高まり、刺激が大きいほど、感受性は低下するというもの。

例えば、スピーカーの出力が、1Wから2Wへ”1W”大きくなったときと、10Wから11Wに同じく”1W”大きくなったときとを比較すると、1Wから2Wへ大きくなったときは、人間の耳には音が大きくなったと感じることができます。

一方、10Wから11Wに同じく”1W”大きくなったときは、音の変化を感じることは難しいのです。

つまり、1Wから2Wへの変化は「2倍」ですが、10Wから11Wへの変化は「1.1倍」になり、刺激量が大きくなるにつ入れて、感覚的には鈍感になるということを示しています。

筋緊張が鈍感にする

ヴェーバー‐フェヒナーの法則により、持続的に必要以上の力み(筋緊張)があると身体の感受性が鈍り、自分が思っている身体の位置と実際の位置にズレが生じて、様々な障害を引き起こす可能性が十分にある。

金子らの論文でも、身体活動中に動筋と拮抗筋を同時収縮させるように力が入っている場合には、運動覚の精度が低下していると筋収縮が運動感覚に影響を及ぼすことを示唆している。

筋収縮に影響される運動感覚(金 子 文 成札幌医科大学 保健医療学部 理学療法学第二講座、速 水 達 也2信州大学 全学教育機構 健康科学教育部門、バイオメカニズム学会誌,Vol. 35, No. 3(2011)

無駄な筋緊張を解放し、感受性を高めるには

無駄な筋緊張を解放し、感受性を高めるには、フェルデンクライスATMレッスンを継続的に行うことが一番の近道だと経験的に考えています。

ATMは非常にゆっくりした動きを通して、自分自身の状態や動きを起こすときの癖に注意を向け自分自身を知るように進めて行きくのが特徴です。

リラックスはスポーツ障害予防の観点からも大切

リラックスしている状態にいることは、スウィング系スポーツをしている選手をはじめ、高齢者の転倒予防という観点からも重要と考えている。

コメントを残す




日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)