ピッチング動作には運動連鎖が重要

美しいフォームは、動きの流れがある。

エネルギーの流れと言ってもいい。

とりわけピッチング動作は

足関節→膝関節→股関節→骨盤→体幹→肩関節(肩甲帯)→肘関節→手関節→指へと順を追って流れている。

エネルギーが流れていく過程の中で、エネルギーが増幅して最後の指先から放出されなければならない。

エネルギーが増幅して伝わっていくにはリラックスが流行り重要

足からのエネルギーと体幹のエネルギー

特にここで重要な機能が肩甲帯

胸郭の上を肩甲骨が自由に動けることはとりわけ重要な要素となる

 

動き

力みは鈍感の元・・・筋収縮が運動感覚を鈍らせる

力みは鈍感のもと

力みがあると自分がどのような状態にあるのか、自分のイメージしている自分とのズレが生じることがよくある。

ピッチャーでいうと自分の思っているリリースポイントと実際のリリースポイントがずれていたり、バドミントンのシュマッシュでは打点が大きく異なることがよく見られる。

今日来ていただいた中学生も同じような現象が見られました。

バレーボール部で、ポジションがアタッカーが三日前に肩が痛くなり上がらないと相談に来られました。

ベッドに寝てもらったときの状態を再現した写真です(私で失礼!)。

まずはリラックスした足の状態

次がリラックスしているつもりが、無意識に力みがあって足が浮いてる写真

本人はリラックスしているつもりですが、太ももに力みがあることに気づかずに足部が浮いた状態になっています。

このような状態だと自分がどのような身体の位置関係になっているのかずれてしまって力の入れ方がわからなくなるように混乱してしまいます。

ヴェーバー‐フェヒナーの法則(Weber–Fechner law)

簡単に説明すると、刺激が少ないほど、感受性は高まり、刺激が大きいほど、感受性は低下するというもの。

例えば、スピーカーの出力が、1Wから2Wへ”1W”大きくなったときと、10Wから11Wに同じく”1W”大きくなったときとを比較すると、1Wから2Wへ大きくなったときは、人間の耳には音が大きくなったと感じることができます。

一方、10Wから11Wに同じく”1W”大きくなったときは、音の変化を感じることは難しいのです。

つまり、1Wから2Wへの変化は「2倍」ですが、10Wから11Wへの変化は「1.1倍」になり、刺激量が大きくなるにつ入れて、感覚的には鈍感になるということを示しています。

筋緊張が鈍感にする

ヴェーバー‐フェヒナーの法則により、持続的に必要以上の力み(筋緊張)があると身体の感受性が鈍り、自分が思っている身体の位置と実際の位置にズレが生じて、様々な障害を引き起こす可能性が十分にある。

金子らの論文でも、身体活動中に動筋と拮抗筋を同時収縮させるように力が入っている場合には、運動覚の精度が低下していると筋収縮が運動感覚に影響を及ぼすことを示唆している。

筋収縮に影響される運動感覚(金 子 文 成札幌医科大学 保健医療学部 理学療法学第二講座、速 水 達 也2信州大学 全学教育機構 健康科学教育部門、バイオメカニズム学会誌,Vol. 35, No. 3(2011)

無駄な筋緊張を解放し、感受性を高めるには

無駄な筋緊張を解放し、感受性を高めるには、フェルデンクライスATMレッスンを継続的に行うことが一番の近道だと経験的に考えています。

ATMは非常にゆっくりした動きを通して、自分自身の状態や動きを起こすときの癖に注意を向け自分自身を知るように進めて行きくのが特徴です。

リラックスはスポーツ障害予防の観点からも大切

リラックスしている状態にいることは、スウィング系スポーツをしている選手をはじめ、高齢者の転倒予防という観点からも重要と考えている。

動き

リラックスとは・・・無駄な筋肉の緊張がないこと

リラックス

スウィング動作において、リラックスがしっかりできれば筋力がしっかり発揮できるし、スウィングスピードがあることは今まで書いてきたが、

では、そのリラックスとは・・・と尋ねられると、この言葉のイメージはまちまちだと思います。

リラックスとは

ここでは、完全にリラックス(脱力)して、立ってもいられないほど、すべての力を抜いてしまうのではなく、

高岡英夫氏の著書である「究極の身体」から言葉をおかりすると、立つことを例にとると「立つためのギリギリの筋出力で立つ」と表現されています。

つまり、立つために必要な全身の筋肉を最小の筋出力に抑えるということになります。

この真反対になる言葉が「力んでいる状態」。

もしくは全身の筋緊張のコントラストがありすぎる状態とでも表現できるかな?

例えば、立位姿勢において腰部の筋肉と大腿四頭筋(太ももの前側)が硬く緊張して、腹部と臀部(お尻)が緩んでいるような筋緊張のアンバラスがあるとき、力みが明瞭化してきます。

リラックスして立つとは骨で立つ

リラックスした状態で立つとは、つまり骨格で立つこと。

これはフェルデンクライス博士がなんども言われていることで、身体を支えるのは骨格で、ある状態の姿勢から違う姿勢に変化するときに筋肉を使うように説明されています。

実は私は、リラックスして綺麗な姿勢で立ってるつもりでした。

しかしよく、自分を観察してみると反張膝が強くなってきており、ふくらはぎがパンパンになって、大腿四頭筋が緊張している状態が当たり前になっていることに気づきました。

いつの間にか癖になっているので、骨で立っているかどうかわからないことがあるのでフェルデンクライスのレッスンなどで自分自身に気づく機会を持つことも大切になります。

下の写真は、アラン・クェステル(フェルデンクライス・トレーナー)のアドバンスコースで学んだもので、足底に鉛筆より二周りくらい大きいものを入れるなどして、踵の前に体重がかかるようにすると、下腿が比較的垂直に近い位置に来て骨で立つ感覚を身につけやすくなります。

PostureからActureへ

フェルデンクライス博士は良い姿勢をいつでも、どんなときも、直ぐに動ける状態にいることを良い姿勢と言っていました。そしてこの状態のことをActureと表現したのです。

Actureとはフェルデンクライス博士の造語ですが、静的で動かない状態をPostureと表現していることに対するユニークが入っています。

良い姿勢とは重心を直ぐに動かせること

良い姿勢は直ぐに動ける状態でいることとは、リラックスした状態にいること。

リラックスした状態にいるとは骨格で身体を支えている状態でいること。

骨格で支えているためには、ゆらゆら動いて重心を探し続けれる状態のこととも言えます。

バットのグリップをしっかりと握り保持すると、手首周囲から腕にかけて筋緊張は高まります。

ほんの少しでもバットが傾くとさらに手首の筋肉は緊張が高まります。緊張が高まると動きが窮屈になり、自由に動き続けることが困難になります。

バットを手のひらで支えるようにすると、重心バランスを微調整しながら支えます。

この状態でしたら、直ぐに動けます。

直ぐに動けるということは、腕のスウィングスピードを上げやすくなることにつながり、野球のピッチングやバドミントンのスマッシュに生きてきます。

 

感情

スウィングはでんでん太鼓のように

ボールを投げる動作

バドミントンでシャトルを打つ動作などスウィング系の動きを、より滑らかに、より力強くするには腕をでんでん太鼓のように使う練習をするとよい。

腕をスウィングするには、脊柱を回転させることで腕にかかる遠心力を働かせる。

動画でも分かるようにでんでん太鼓の支柱が回転することで、その支柱に対して直角に遠心力が作用して太鼓を叩いています。

この遠心力が最大限に働くことで、腕の高速回転が可能になるのだが、そのためには身体の緊張は最小限にとどめ、可能なかぎりリラックスすることが必要。

そのステップは

ステップ1:フェルデンクライスレッスンで身体感覺を高める

ステップ2:ファンクショナル・エクササイズ(脱力エクササイズやでんでん太鼓エクササイズ・サークルクラッチなど)

ステップ3:ピッチャー・ムーヴメントと進めていく。